I have a dream…

 母親が亡くなって数ヶ月が過ぎ、両親ともに他界したことになり、実家に残っている兄貴からわずかばかりの遺産相続の話があった。 相続のための書類や印鑑証明のやり取りが数回繰り返される中で、興味深くて書き残しておきたいことがあった。 たぶん田舎出身の殆どの相続経験者は、同様のことにお気づきとは思うが…。 私の実家は、分かっているだけで先祖五世代は日本のほぼ西の端の離れ小島に住んでいて、半農半漁で暮らしていたようだが、父の代で地方公務員となり、半ドンの土曜日と日曜のみ畑仕事を行うようになっていた。 動産は分配可能でよいとしても、不動産の宅地や畑や藪のような山林が残ったらしく、これは分配不可能な上に価値がなく買い手も付かない。 思いつくのは、国や自治体に寄付、お金を払って業者に引き取ってもらう、などであるが、どれも結局は費用を掛けて手放すという納得しがたい選択肢しかなく、一旦兄貴が引き受けることになり、処分費用がかかる場合は別途相談ということにした。 それで、ふと思ったのだが、現状では価値が付かなくても、例えば、アラブの大富豪が希望者の移住先として島全体を購入して、提供したらどうなるのだろう。 少なくとも価値を付けて買いたい人がいれば、タダよりマシであり売れることになる。 島民は追い出され、島は外国人に占領されることになる。 島が乗っ取られる? 残念ながらその回答はそう簡単ではないようである。

まず日本の中に国ができると考えてみると、領土と国民と政府があることが国の基本の形のようで、その上で、周りの国と約束事を結び、世界の国々から認められる必要があるようである。 日本の場合は海に囲まれているため、領土の最も干潮時の海岸線から12海里(1海里は1852m、緯度1分の長さらしい)を領海と呼び、その空の部分を領空と呼び、領土、領海、領空を領域として、他国の進入が許されない国境線によって隔てられることになる。 政府はその範囲内で通用するルール、つまり法律や通貨等を作り、インフラを整備し、国民の生活を守るための様々な施策を打つ。 数年前に中国女性が沖縄県の無人島を購入して話題になった話があった。 その時に中国の領土化の話がメディアではよく聞かれたが、領土・領域の考え方と島の所有権の話は全く別次元の話で、日本国の領域内でのみ通用する法律によって所有権が認められただけである。 

米国大統領のグリーンランド発言、ウクライナ侵攻での四州、ガザ地区問題、日本でも北方領土・竹島・尖閣諸島など国境線の話題は尽きない。 まずは、当事者同士が合意して、世界の国々、手っ取り早いのは国連で認められる必要がある。 国際法という法律があり「力による現状変更は認めない」らしいが、結局、漫画の登場人物ではないが、ジャイアンはのび太にはいつも勝つ。 力はルールを上回るのだろう。 国際法に基づかず乗っ取った場所は、その隣国、つまり乗っ取られた国々と平和条約を結ばない限り、インフラその他の供給を受けることはできないので、結局自前でなんでも揃えなければならない。 北方領土のように、旧住民を追い出し、新住民を移住させ、インフラを整備し、住民投票でなんとなく体をなしたようにはできるかもしれない。 ロシアと国境線が接しているので成り立っているが…。 沖縄県の島を購入したケースも、たぶん国境線は排他的経済水域(海岸線から100海里で、航行可能だが事業権は日本)の外の公海と接していると思われ、自由に航行でき実効支配しようと思えばできるかもしれないが、インフラの整備等がネックで現実的ではない。 実家のある島で考えると、周りを日本領海に囲まれており、島民が追い出され、購入した外国の新住民だけになったとしても、その後のインフラなどの自給自足ができないことと、出入りするために必ず領海侵犯、領空侵犯が必要で、現実的ではないということになる。 一安心である。

話は拡大傾向になるが、これも今話題の難民問題はどうなるのだろう。 私は欧米の難民問題を聞くたびに、なんとも言えない気持ちになる。 民主主義とか基本的人権とか、憲法に書かれているような話だが、こんな話が本当に通用するのだろうか? 難民は“難を逃れて命からがらルールを破って国境を超える”わけである。 恐らくお金もなければ仕事もない。 言葉も自分の国では通用した「手に職」の手も通用しないだろう。 受け入れ国の国民一人ひとりの裕福度にもよるのだろうが(たぶんこれを一般的にはGDPという表現の仕方をしているのだろう)、例えば、1000人に1人の難民ならいいかもしれないが、それが人口の10%、20%と増えたら…。 世界の争いごとが難民を増やし続けるのだが、受け入れのキャパに合わせて争いを計画してくれないとそのうちに受け入れ先もパンクである。 パンクすると治安が悪くなるが、警察消防の予算が付かないと乱れるばかりである。 パソコンゲームのシムシティの世界である。 先進国は人口は減少傾向で経済が衰退し、国力を落とす。 途上国は人口は増加するが、争いが絶えず難民を生む。 そう考えてみるとうまくいく方策は見当たらない。 
生まれ故郷を離れて生活する者は、コメントする資格もないのであるが、島の人口で耐えられる難民数を国の補助金付きでいち早く受け入れ、共存させながら島の人口を増やすことで、島のGDPを上げると島の領土いや土地の需要も増え地価も上がる。 島民は潤い受け入れ体制が充実する。 これを続けることで、人口問題もなくなり、ついでに国境線も必要なくなるかもしれない。 これこそがキング牧師の「I have a dream…」である。 このフレーズだけでもジーンと来る。















コメント

  1. 匿名3/19/2025

    もてるものも継ぐのは、お金がかかる・・・ておかしいよな~。相続税なんてなんでなりたつの?って思っちゃうわ。最近、行政組織の中でのお手盛り、勝手に作った関所(外郭機関)での搾取・・「税金は国民生活をさせるために不可欠」っていうところに、ちょびっといただいてますけど・・て書いとけよ!!と思うきょうこのごろ。大体、固定資産税なんておかしいよね~。買う時に消費税はらってるがなー。(# ゚Д゚)

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