私の確定申告の始まりは、住宅ローンと以前書いたことを記憶している。 1990年前後と思われる。 「つくば」の名前が売れ始めたつくば万博の頃に、東京勤務から転勤を命じられ、「新治郡桜村」への引っ越し。 たぶん、転勤の人気がなかったのだろう。 会社の住宅補助が好条件だったことでその補助が支給される間、“村”の中心部の利便性のよいアパートで快適に暮らしていたのだが、補助の期間5年が過ぎる頃に薄給取りでも住める所への引っ越しを検討した。 ただ、“村”の郊外の新築建売は思った以上にお手頃で、月々のローン金額と補助なしアパートの家賃出費はほぼ同額であり、これなら手が出ると考えたのである。 持ち家か賃貸かの判断は、今でもよくメディアに紹介されているテーマではあるが、払うだけよりも将来の資産ができることを選んだわけである。 30年後人口減少の危機に突入してみると、当時の“村”よりは多少マシかもしれないが、どれほどの資産価値があるのか買い手が付くのか疑問な状態ではある。 というわけで、住宅ローンが始まり、その年末から確定申告が始まり、それから確か10年間は確定申告による住宅ローン減税の恩恵を受けた。
これまでも何度か話題にしてきたので、もうネタにはならないと思っていたのだが、今回は国民民主党のお陰もあり、私の病気の後でもあり、まだ共有できる情報はあるようだ。 日本の会社員は、私の中では悪名高き源泉徴収なる戦時中の遺産で、取れる所からは文句も言わさず取る仕組みに組み込まれている。 扶養家族、厚生年金、各種年金保険等の証憑を付けて会社に提出すると、年末調整で多少は戻って来て儲かった気持ちになったが、提出資料や証憑だけでもなにかと面倒くさい。 多く取られようが間違いだろうがわからないままに、年末調整の戻りは、結果的には面倒くさい行程を経て、その結末に一喜一憂する。 単に取られすぎていたものを謝罪もせず返されたわけなのだが…。 自分でやってみるとその辺の仕組みがわかるようになる。 簡単な数式は次のとおりである。
所得=総収入-必要経費
基本の納税額=(所得-所得からの控除)x指定されたルール-指定されたルール
最終納税額=基本の納税額±増税・減税措置
ということになる。 所得計算のときの必要経費は、給与取得者用のガイドラインが決められているが、それ以外の収入の場合はその収入を得るための必要経費という建付けで、多少の自由度がある。 ガイドラインがあるとは言え、会社員も会社から収入を得るために必要な経費ということになり、例えば、スーツや靴とか…である。 所得からの控除で、生命保険や年金保険など目に見えるものと、基礎控除、扶養控除のように政府に決められているものがある。 所得計算において55万円以下の収入の場合は納税の対象外である。 その55万円と基礎控除48万円(たぶん誰もが生きるために必要な経費?)を合わせたものが、103万円の壁である。 所得からの控除の中に、医療費、寄附金などもある。 今回たくさん使ったので対象となるであろう医療費控除、寄付金控除はふるさと納税などである。 納税額を決めるには「指定されたルール」(累進課税)で、階段状に納税額が増えていく。 ここにも壁はあり、年間所得195万円、330万、695万円…だが、複雑な計算を経た結果の数字で、日常生活でこれを意識した調整は困難である。 ここまで計算して「課税される所得」となり、最後に所得にない平等な増税・減税措置となる。 ここで最初に触れた住宅借入金等特別控除や、東日本大震災の復興特別所得税などでの「基本の納税額」の増減を行う。 扶養家族の壁や厚生年金の対象となる収入にも壁があり、結局、ゼロ収入から滑らかな直線の右肩上がりではなく、どれもこれも階段状に上がっていくために壁ができ、その階段の始まりが高い壁、つまり、(将来戻って来る厚生年金を除き)払うべきものを払わずに済ませてきた、得しなくなった地点なのである。
医療費控除は私の誤解があり特出しておく。 これまでも確定申告のたびに医療費控除の計算は登場した。 毎年、加入している保険団体から、本人と扶養家族の年間の医療費の通知が来る。 保険適用後の実際に支払った金額の年間集計額と、年間所得の5%のどちらが多いかである。 ただし、比較対象は年間所得5%か10万円のどちらか低い方が選択される。 つまり、所得200万円以上は10万円と比較するということで、現役時代は確定申告計算のたびに10万円目指して期待したものだが、一度も医療費控除を受けたことがなかった。 残念そうに語っているが、医療費が少ないということは幸せだったわけである。 今回は“不幸にも”私の入院があり、 医療費が増え、確定申告としては大幅な控除となるものと期待した。 結果は数千円の控除! 以前、医療保険の要不要に関して記事にしたが、優柔不断に先延ばしにしている間に、病院での検査が始まり、解約を思いとどまっていた。 思いとどまった保険適用で医療費の補填を受けたと申告しなければならないらしい。 まあ、ブログを書くくらい回復していること、保険を掛けていた医療費の補填を受けていることは幸せなことであるのだが、確定申告作業においては、なんとなくがっかりするのである。 私が”個人的に”掛けた保険で戻った給付金が、税金を多く支払うことに貢献していると思うと腑に落ちないが、毎年の医療保険料自体が確定申告で控除の対象になっている事実は認めよう。
高額療養費制度も今国会ではホットな話題になっているが、今回はその高額療養費制度(私の場合補助金の出どころは国民健康保険)と民間医療保険のお陰で、高額な医療費の負担を免れたわけである。 ここまで書いておきながら改めて思う。 人間はなんとも欲の深い生き物である。 心の何処かで、いつも自分自身の損得を考えていて、持って行かれるものは少なく、もらえるものは多くの気持ちが働く。 いつも、口を開けば、公平・不公平である。 大昔から富を独り占めにしながら、限られた資源を勝手に消費し、限られた海や空気を勝手に汚してきた少数の先進国。 他国のスキー場で進入禁止のバックカントリーに意図的に進入し、その遭難時の捜索にあたる警察や消防の経費は我々の血税。 ニュースのたびに気になる! 自分も相当に欲深ジジイなのであるが、今でも不公平を見つけては達成の見込みのない正義感がみなぎってくる。 制度の中で自分が得したものは忘れて…。 来年こそは、テイクよりもギブの方が多い確定申告を目指すことで、不公平を主張できる権利を獲得しながら、静かな正義感を燃やそう。






外国人への、健康保険適用、生活保護適用、留学生への過大な補助は、やめてもらいたいね
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