末永くお付き合いを!

 茨城県の交通網は、東京から水戸につながる国道6号線やJR常磐線と、東京から宇都宮に向かう国道4号線やJR東北線(県西部をかすめる)の2ルートであり、なかでも松戸、柏から、取手、土浦、石岡、水戸とつながる旧水戸街道は言わばメインストリートであった。 よって、取手は押しも押されぬ茨城県の玄関口であった。 ところが…である。 1985年に常磐高速道路が開通、2005年につくばエキスプレスが開通。 これらは、玄関口であるはずの取手ではなく、利根川沿いに取手から10キロほど北の守谷を通過する。 当初は通過点に過ぎないと思われたが、気がつくと人口7万人(取手市は10万人)、つくばエキスプレスの普通の終点で快速の停車駅として、東京まで30分以内の便利さである。 取手からJRのない内陸方面には以前から関東鉄道という1~2両編成の電車が通るのであるが、今や脚光を浴びていて、人口も茨城県玄関口の地位もやがて逆転するだろう。 そんな位置関係である。

私のブログではたまに茨城県紹介を行っているが、茨城県は全国NO1またはトップクラスのものがたくさんある。 やはり、全国NO1は誇らしいものである(魅力のある県ランキングでは最下位争い中だが…)。 今回の全国NO1紹介は、意外に思うだろうがビールの生産量! 関東圏という最大の市場に供給しており当然といえば当然! キリンビールは取手、アサヒビールは守谷、ちなみにサッポロは千葉県船橋、サントリーは荒井由実の中央フリーウェイの歌詞にも出てくる「中央フリーウェイ♪、右に見える競馬場左はビール工場♪」高速道路沿いの武蔵野工場(東京都府中市)である。 全国190万、関東7県56万、茨城27万キロリットルの年間生産量となっている。 サプライチェーンを考えても、ランキング上位はほぼ地消地産と考えると、関東には全国の34%の人口が住み、ビールの生産量(消費量)は29%である。 関東にはアルコールを飲めない人(若年、高齢者、健康状態など)が多いのか、違うアルコールを飲む人が多いのか、深く追求はしないが、首都圏周辺でたくさん生産する必要があるのは事実である。

アルコールの製造工場では、工場直営の販売所やその販売を目指した工場見学ができるところが多い。 日本酒の蔵元も楽しいが、ビール工場は別の意味で楽しい。 大きな工場の一部にきれいなショールームや協賛しているイベント/グッズなどが豊富である。 3年ほど前にキリンビール取手工場を訪問した。 電話予約を入れ、JR取手駅からは公共のバスを使って2キロ弱、10分程度で到着。 当時は完全無料(今回調べてみると1人500円)。 20人くらいでビールの製造工程の説明約1時間弱(試飲まで入れると90分程)。 原材料の麦・ホップ、肝になるモルトと酵母の発酵工程、ろ過、充填工程ということになる。 キリンビールの場合は、目玉は「一番搾り」であり、始めから試飲コーナーの説明まですべて「一番搾り」の香ばしさを強調したツアーであり、試飲はグラス2杯までで、アクティビティとしては適度の泡の出し方講座。 今回はアサヒビール守谷工場を見学した。 関東鉄道またはつくばエキスプレス守谷駅から専用バスで1キロ強、約10分。 ネット予約で予約時にバスも自動的に乗車可能(という触れ込みだが定員オーバーがない限り、ノーチェックで近くの住民も乗れそうである)。 見学そのものはキリンビールと同じだが、基調の黒と赤のタイムカプセルの中を歩くような洗練された内装。 終始流れているコンセプトは「スーパードライ」のキレ(辛口ということらしい)。 試飲はやはりグラス2杯まで、アクティビティは2杯目の泡表面へのプリント。 入場料1000円ということで、お持ち帰りのグラス付きであった。 個人的には、キレのビールよりも香ばしさのビールの方が、工場見学としての感動が高い気がした。 

実は20年ほど前にネット販売で手作りビールキットを購入し、2度ほど作った経験がある。 麦からモルトを作る工程はなく、缶詰になっており、それを煮詰めたあとで水と一緒にポリバケツほどの専用タンクに入れ、そこにインスタントラーメンの粉末スープのようなイーストを投入する。 その後は暗いところに約一週間、たまに専用タンクを揺すり、酵母の働きを促す。 液面の白い濁りのような泡が弾ける音を聞きながら、発酵が進む状態が楽しむ。 麦の糖分(モルト)が発酵によりアルコールと二酸化炭素に分解される状態である。 この時点では、二酸化炭素は空気中に飛ばされている。 その後瓶詰めである。 タンクの底には白い物体(酵母)が残っているが上澄み液を瓶詰めにする。 そこに一摘みの砂糖を投入し、王冠で密閉する(または栓付きの瓶)。 前の工程である程度のアルコール濃度は確保されているが、この瓶詰め後の熟成(約二週間)で液体に含まれる酵母の働きで、継続してアルコールと炭酸が生成される。 完成である。 適度に冷やして試飲。 美味しい! たまに傷は瓶の底に溶け切らない粉末ジュースの素のような酵母の白い粉状の物体(澱:オリ)が残る。 友人や関係者に振る舞ったがイマイチ! 製造者の感動も苦労も伝わらず終いである。 残念である。 ただ、同じモルトで二度トライしたが、色が多少異なっていた。 味も心なしか違うような…。 ビールづくりは周りの菌に敏感らしく、アルコール消毒しながら慎重に作ったつもりだったが…。 そのこともあり、生水を飲めない国への訪問時には、ビールは信用できる飲み物として徴用した。 
また、糖質が分解されて、アルコールができ、それを醸造または蒸留して我々は楽しんでいるということで、これ以降、アルコールは”穀物の汁”と呼ぶようにしていて、”穀物と穀物の汁”両方一緒に楽しむときは要注意で、その前後にエネルギー消費活動が必要である。 せっかく美味しいものに出会ったのだから、末永くお付き合いしたいものである。 私はちょっと制御不能になりつつあるが…。 いつか、守谷工場と取手工場を同日はしごして、グラス4杯チャレンジしたい! 公共交通機関では用意周到に…、時間との勝負かつエネルギー消費の腕振り早歩き付きである。 そこまでやるかい!!



コメント

  1. 匿名9/17/2023

    いつか・・の夢実現のために、心臓も程よく手入れしとかないと、もちませんよ!(^^)! 飲むときに気にする箇所が、若い時は 胃 最近は、酔いつぶれずに家にたどり着くか・・・ 駅から歩くのしんどい・・に変化し、飲む前のソルマックは、気休めになってしまった(´;ω;`)

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