京都の交通機関は、以前の記事で市バスを使えば便利と説明したが、鉄道も興味深い。 京都に向かって、大阪方面斜め下の西部から中心部に向かうJR京都線(東海道本線)と阪急、奈良方面の東部から中心部に向かうJR奈良線、京阪、近鉄。 東西には、滋賀からJR琵琶湖線(東海道本線)と前述の山陰本線。 あとは烏丸御池(からすまおいけ)駅で十字に交差する地下鉄(烏丸線と東西線)、嵐電、叡山鉄道など。 もともと、繁華街は祇園、先斗町、八坂神社、円山公園に近い四条河原町。 観光、旅行、移動、買い物など目的によって方面と経由地を選ぶ必要がある。 ちなみに、車の場合は碁盤の目で運転しやすいと思うだろうが、地図ではイメージできても、微妙なずれ、道幅の広狭、その上、突然の一方通行などが現れ、わかり易いどころか困惑することがよくある。
バスは便利ではあるが、行先表示や料金体系などが不安で利用し始めは一大決心である。 私は赴任当初目の前の市バス停からのバスは使わず、20~30分歩いて京都線か阪急を多用していた。 ある日、金閣と銀閣に行ってみようと思った。 京都市街地の北西と北東の端で同日観光は困難か?! しかし、高校駅伝で片道15km程度で市街地を走り抜けるところからも、市街地はざっくり南北10km、東西5km程度である。 JR京都線、京都駅乗り換え、JR山陰本線で円町駅(ちょうど嵐山方面にカーブした直後の駅で当時の平安京の直西)下車。 残りは徒歩3~4kmで金閣である。 早めの自宅出発で開門前の金閣に到着。 すでに多くの観光客の行列であったが、境内に入るとさほどの混雑も感じず拝観終了。 銀閣に向けて5km強の道のりを徒歩開始。 北大路で東へ向かうとすぐに大本山大徳寺があり、多くの塔頭の中にガイドブックに紅葉で有名とある高桐院もある。 大徳寺付近からちょっと南下し、今出川通を東へ歩くと、御所の北側、同志社大学の南側に到着。 ちょっと立ち寄った後目的地方面へ。 鴨川を渡ると京都大学の香りプンプンの横断幕。 そこを過ぎると銀閣である。 まったく疲れない! 楽しい! 拝観後は有無を言わさず川沿いの哲学の道に入れる。 たまに出くわす小洒落た店など3km弱で南禅寺。 境内に場違いなレンガ造りの要塞?のような琵琶湖疏水の支流(用水路?)。 足は疲れてきたが脳は楽しい! 未だ市街地北東部寄りであり、鉄道での観光の現実に戻る。 住まいのある南西部方面に向かう最も近い駅は阪急四条河原町。 南禅寺からは3km強! ちょっとうんざり! 幸い下り坂で、なるべく脳をごまかすためにも、有名な箇所を…。 法然の知恩院、桜で有名それと坂本龍馬・中岡慎太郎の像がある円山公園、そのまま続く八坂神社。 その近辺の祇園には目もくれず鴨川を再度渡るとやっと駅である。 小豆色の小綺麗な阪急電車内のシートに腰掛けしばしの休憩のあと、最後に駅から約30分の徒歩があった! 傾きかけた太陽を背中に浴びながら、京都線の踏切を超え、新幹線の高架を抜け、有名な日本電産本社ビルを横目に歩き、やっとレンガ色のアパートにたどり着く。 ちょっとの後悔と京都を制覇したような満足感! シャワーの後のビールは格別、足の疲れも心地よかった。
地形的には、秀吉が築いた「御土居」と呼ばれる土塁と鴨川で囲われている、城郭都市京都市街地「洛」の外側を約半周歩いた訳だが、その内外と残りの半周にも数えきれない名所(嵐山、龍安寺、苔寺、東山、清水寺…)があり、その名所としての奥行き、平安・南北朝・戦国・幕末と続く時間としての奥行き、私が一時期憧れた学生の街・日本のフォークソングの発祥地、織物、工芸など様々な文化の奥行き、観光はこの三つの奥行きの座標軸をたどるようなもので、満たされた気持ちになることはなく、日々の生活に追われながら思い出したように京都を学習する。 三つの座標のほんの僅かな領域に印を刻んだのみであった。 たまに思い出したように弾き語りをする。 「竹田の子守唄」「風」「チューリップのアップリケ」「受験生ブルース」…。 本場である。 曲が外に漏れていることを意識するだけでもなにか恥ずかしい。 京都での好印象…醍醐寺、三十三間堂、新たに学習したこと。 京都での苦い印象…言葉を鵜呑みにできない人間関係、生活に埋もれたやり残し感。 この歳になり、この先できなくなることが増えている。 その一つ、京都に住むこと…。


すむのと、滞在は違うけど、貴方は京都絞り込めてるから、2泊3日京都の旅〇〇編をきかくしてください お供させていただきたいな!(^^)! 年一で、3回くらいどう?
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