常識が常識でなくなるとき…

 最近また話題になっている。 高齢者の自動車運転事故! そのたびにどこからともなく聞こえてくる何歳まで運転するのかの声! 大学入学時の夏休みに普通車運転免許を取得して、大学卒業した年に中古車を購入して以来、途中数年のブランクはあるが40年を超える間、車のある生活が常識になってしまっており、車のない生活は想像ができない。 ニュースの画像を見ていると、ほとんどがアクセルとブレーキの踏み間違いによる急加速と車の侵入箇所を間違えた逆走のようである。  ただ、他人事ではない。 私もこれまでに停車中ニュートラル状態で空ぶかししたことはあるし、どうしても逆走しそうになる交差点があったりする。

今の勤め先(パートタイムの仕事)でも、運転手の事故防止への取り組みが必要で、関係資料を集めている。 運転手教育12項目という法令で定められている実施しなければならない教育題材があり、「危険の予知及び回避」という項目がある。 簡単な図式は、操作→認知→判断→操作なのであるが、その判断の前に「予測」という先読み判断を入れろというものである。 ごもっともではある。 私はそれを噛み砕こうとして余計にややこしくなっているが、無理やり整理してみる。 認知は「見ること」と「伝えること」と「分かること」から成り立つ? 判断は「知識や経験に照らし合わせること」と「行動を決めること」と「伝えること」から成り立つ? 操作は「伝えられたとおりに動くこと」?であると思う。 整理し直すと、認知と行動は末端の運動機能、脳と末端をつなぐ伝達機能、残りは脳の記憶機能判断機能ということになる。 

同様に考えながら、実際の老化を実感することを強引に体の機能の低下と結びつけてみる。 ゴルフの場合、打ち始める場所(ティグラウンド)が5箇所に分かれていて、白を原点にして一般的に平均距離の変化は、黒ティ(競技用+50ヤード(15%増))、青ティ(上級用+20(6%増))、白ティ(一般用±0)、ゴールドティ(高齢者用-20(6%減))、赤ティ(女性用-50(15%減))である。 明らかに運動機能の違いを意味している。 囲碁や将棋のプロの場合は40歳から45歳位がピークでその後は、読みの深さが浅くなり…記憶機能の低下と言える。 また、間違った読み、つまりは記憶機能の低下と…もう一つは言わば、言い難いが機能低下ではなく動作不良(読み切ったところを勘違いする)である。 「オレオレ詐欺」は私の理解では、子供や孫の声と照合できない記憶機能の低下と思いこんでしまう動作不良だと思う。 それでは、「アクセルを踏んで急発進」はブレーキの場所を間違える記憶機能の低下、「侵入箇所間違いの逆走」は判断機能の低下ということになる。 ただし、どれを取っても話は簡単ではなく、難しくする要素がある。 私は、「逼迫」と「マルチタスク」があると思う。 短時間になると脳の処理スピードがついていけず、マルチタスク(一度にたくさんの仕事)の処理は混線する。 老化による機能低下はそれらにより顕著になるのだと私は思う。

無理に結びつけているようにも感じるかもしれないが、無理ではなく素直に思うことがある。 人をモノとする例えは良くないかもしれないがロボットを考えてみると、運動機能・認知機能はモーター・センサー・歯車・継手、ボルトナットなどから成り、機械的処理である。 それ以外は電子的処理となる。 記憶機能・判断機能・伝達機能・動作指示するものは、マザーボード(基盤)と言われる緑や紺色の絶縁の板に金線を張り巡らし半導体などたくさんの電子部品で構成されている。 機械的処理部分の低下は油を差したり、部品を交換したりで正常になるが、電子的処理部分は簡単ではない。 大体のメーカーはマザーボード交換で対応する(厳密に言えば、その後不良箇所を見つけ、修理し新たな交換用の保守部品となるのだが…)。 対人間ではマザーボード交換は無理である。

脇道が長くなったが、私は何歳まで運転するのだろうか! 他の資格はどうなっているのだろうか? 同じような運転系では小型船舶免許がある。 やはり、漁師・輸送などでは職業として必要な資格でもある。 結果は年齢無制限であり、資格更新手続きの時に適性検査のようなものはあるようだが、基本は所有者任せである。 港に何百隻もの舟がひしめき合い、たくさんの人が同じ場所で泳いでる訳ではなく、「逼迫」と「マルチタスク」の観点でも体の機能への影響は薄い。 弁護士・医師・教師なども資格で運営されていて、主には記憶機能を活用するが、どれも資格返納はない(教師の場合は、働き場所の退職ルールに従うしかないが…)。 これも、一般人を無差別に巻き込むことは少なく、「逼迫」と「マルチタスク」の観点でも体の機能への影響は薄い。 やはり、自動車運転免許証は特別で避けられないか! 生活としては、銀行・郵便局・市役所・病院・商業施設・公共交通機関等までの距離は気になる。 現状は散歩コースだが、運転免許証を返納するくらいの歳では、”機械的処理部分”も低下しているだろうから、徒歩圏内と言えるだろうか? 私の趣味3G、碁(Go)とギター(Guitar)と共にその一角であるゴルフ(Golf)はどうなるのか! ゴルフ場は大体交通の便が悪いところにある。 ひょっとして、運転免許証返納は”ゴルフも返納”ということになるか? 私よりも年配のゴルフ仲間に確認すると、皆決まって楽観的で、近いうちに乗り物の技術革新により、安全装置・自動運転機能が実用化され、ゴルフも継続可能と言う。 希望はなくはないが…、乗り物の技術革新と自分の”電子的処理部分”の低下のタイミングが都合よく合致するだろうか? 経済的にも採用できるだろうか? 老化という巨大な敵の台頭によって、私の長年の常識は常識ではなくなろうとしている。 ただ、誰にでも老化も寿命もあり、必ず次の世代にバトンタッチはしなければならない。 (運転免許返納は無期限先延ばしにしながら)私に当面できることは、”電子的処理部分”の誤作動を極力起こさないように、運転中は「逼迫」と「マルチタスク」の状態に自分の脳を置かない努力を続けることだろうか?



コメント

  1. 3Gともども、気楽に楽しむには車あるといいよねー!(^^)!堺市は、バス、チン電、とにかく100円PASSがあります。出発か到着が堺市内であれば終点まで行っても100円。65歳からなんだけど手に入れています。 でも、バス停って、電車の駅なんだよねー。駅まで10分、ギター担いで歩けたら使ってみようかと思っています。買い物は、アマゾンになるねー

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