盛り上がるイベント!


 日本三大花火と言われる花火は? 秋田県大仙市の「大曲の花火」、新潟県長岡まつり大花火大会、それと茨城県土浦全国花火競技大会とよく言われる。 大曲と土浦の花火は、花火競技大会である。 土浦の花火はコロナウィルス流行で2020年、21年は中止していたが、今年は開催することになった。 例年10月第一土曜日で、花火が終わってから、佳境に入っているプロ野球の試合とTBSの新番組紹介を兼ねたクイズ番組を見ていたのだが、2019年から11月第一土曜日と昔よりも冷え込む夜の開催となっている。 なぜ、夏ではなく秋に行うのか…は、収穫を終えた秋という話もあるだろうが、来年の花火の新作発表会を兼ねた競技大会であり、順位がつけられ翌日には表彰式もあるようである。 「スターマイン」と呼ばれる連射式の花火が有名である。 元を辿ると大正時代に近くの神龍寺というお寺と霞ケ浦海軍航空隊のコラボで実現し、それ以来土浦市が力を入れて継続してきたイベントである。 最近、車のナンバープレートにご当地の絵柄を入れることができるようになっているが、土浦ナンバープレートの絵柄は、花火と帆引き船である。 

理屈は知っているし、テレビなどでも何度か見たことがあるが、花火の原理を復習してみた。 花火玉は球形であり基本花火はどこから見ても同じ形である。 球形の花火玉の中は、2種類の火薬で構成されている。 「星」と呼ばれる見せるための「花」に相当する部分の火薬、「割薬」と呼ばれる「花」を飛び散らせる火薬、である。 割薬は内側に詰められ導火線につながっている。 星は外側に「花」の形や色や方向や時間差など工夫されるが、特に色は、学校の理科の実験で経験がある金属の炎色反応そのもので、代表的なものでは、カルシウムは赤、銅は青緑、ナトリウムは黄色といった具合に、様々な「スイヘイリベツ…」の元素記号の表が関係しており、それらの金属の粉が炎色剤として使用されている。 花火玉を高く打揚げるには、打揚げ筒の中に打揚げ剤と言われる火薬を入れ、打揚げ剤に火を点け爆発させ、その爆風で打ち揚がる原理である。 「星」や「割薬」の部分も進化しているだろうが、「スターマイン」のような連射式が主流になると、発火と導火の進化のすごさは想像がつく。 物理的点火から電気的発火になり、電気制御でコンピュータとの連動ということのようだ。 それから打揚げ時のヒューンヒューンと聞こえる打揚げ音、これは効果を出すために笛のような構造のものをわざわざ付けているらしい。 細かいサービス!

花火のイベントに欠かせないのが、防火体制とゴミ回収である。 まったく偶然ではあるが、その両方とも私の職歴を語る意味では外せない。 今回は花火の話から始まる業界の話に少々触れることにする。 まずは防火の話。 最近ではホームセンターなどでも消火器を購入することができるが、その昔はどこからともなくやってくる「消防署の方からきた」人から、定価10,000円前後の消火器を家庭用として購入させられた、という人は多かったと思う。 という我が家(のちに業界で勤めたのだが…)にも1本ある。 やってきたのは、昭和49年の消防法の大改正から…。 ビル火災が頻繁に起きた影響である。 消防設備の定期点検が必要となり、消防設備士の養成、その点検を担う消防設備会社が急増した。 消火器や火災報知器などは、一般家庭ではの設置義務はない(または罰則なし)ため、あまり気にはならないが、人が集まる建物(人数や面積の基準がある)は無数にあり、建物に比例して消火設備会社も存在している。 事業者は3年毎に消防設備士による消火器や消防設備の定期点検実施を報告する義務がある。 花火大会では、消防署、地域の消防団やその消防設備会社が活躍しているのである。

ゴミ回収も、厄介な仕組みで運営されている。 仕組みを運営する法令は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」略して廃掃法とか廃棄物処理法とか呼ばれるものである。 仕組みの第一歩は誰が排出者で誰が監督者か。 企業活動で発生する廃棄物は産業廃棄物で、排出者は事業者、監督者は都道府県(または政令指定都市)。 産業廃棄物以外、一般家庭で発生する廃棄物(し尿も含めて)は一般廃棄物で、排出者は一般家庭に代わって市町村、監督者も市町村である。 排出者は、廃棄物の発生から処理完了までの責任があり、進捗をモニターしなければならない。 産業廃棄物では、マニフェストと言われる7枚綴りの複写式の伝票(最近では電子マニフェストなるものも存在するが…)による管理と処理に介在する業者との処理委託契約を結ぶ必要がある。 一般廃棄物では排出者と監督官庁が同じなためか複雑な伝票管理はないが、業許可、委託契約、報告が必要である。 運搬する車にまで目印のステッカーを付け、排出者ごとに個別に運ぶなど、徹底しなければならない。 複雑な仕組みのもとは不法投棄対策。 花火大会のゴミや仮設トイレのし尿など一般廃棄物として市町村管轄で、翌日には処理される。 

イベントのゴミと朝凪の日常
(大勢の人を集めた華やかな花火大会の翌朝は、ゴミが目立つことを除くと何もなかったかのように静かな日常が展開されている。)

土浦全国花火競技大会は、例年、2万発を超える花火と60万人を超える見物客を呼ぶイベントである。 その舞台は、霞ケ浦に流れ込む桜川(霞ケ浦は河川であるから桜川がその本流ということか?)の河川敷やその付近の広場である。 桟敷席はマス席(約2畳4人掛け)で22,000円。 この日だけ、民間の駐車場も有料観覧席ができ、空き地も有料駐車場になる。 私は今年もスーパーマーケットの駐車場(この日は有料観覧席)の入り口付近の公道からの立ち見であった。 付近に駐車中の車は、県内、関東一円のナンバーがほとんどだが、八戸ナンバーの車も見かけた。 ちなみに、花火のお値段は…、小さいものは数千円から数万円だが、尺玉と言われるものは10万円、2尺玉になると80万円すると言われる。 2万発の花火大会だと1~2億円となるらしいが、競技大会では製作者負担か? 主催者負担か?  無意味な好奇心は止めにするが、貯金に眠ってしまったコロナの補助金の放出や新たな「旅行割・地域振興券」で活性化する効果はあるはずである。 円安の根本原因でもある日本経済の先行きを憂いつつ、イベントの成功→企業の成功→給料アップ→支出アップの好循環のスパイラルカーブの実現に向け、何もしないよりはやってみることの方がよい。 今後も、新たな色や形や組合せや音の花火! 楽しみにしている!



コメント

  1. 大阪南部の夏の一大イベント、PL教団の花火がコロナの影響で中止になり早三年。今年はあるのかなー? 見に行かずと正面に見える実家のありがたみを味わいたいものです。それにしても火薬の調節で、親玉から飛び出す距離を加減し、発火タイミングを計算して模様にする技術はすごいものですね。コンピュータを使って設計しているんだろうか? 知りたいところです!(^^)!

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