ひさかたの光のどけき…


 私は年老いてきたとは言え“リケ男”(理系男子)の端くれである。 目に見えない電気や電子のことも当然わかっているはずであるが、我が国の電力事情を改めて考えてみると、脳みそが付いて行っていないことに気が付く。 電子が流れることで電気が伝わるのだが、そのスピードは光と同じらしく、つまり1秒間に地球7周半できることになる。 発電所で作られた電気は、(いろんな変電所などの中継点があるので時間のロスはあるだろうが)秒単位では、私の家の家電製品を動かしてくれているわけである。 付いて行けていない脳みそは思った! 自転車の発電システムは、タイヤの側面にくっついているギザギザの円筒形の金属が回転することで、前照灯を点灯しているが、前照灯のランプが切れていても、ギザギザ円筒形は「カチャッ」と浮かせないと回り続け、タイヤが摩擦で無駄に熱くなるかもしれないが何事も起きない。 つまり、発電しても消費しない状態は、放電と発電システム自体の負荷になる無駄な力を使っているわけである。 私が家電製品を動かさなければ、発電所は電気を作らないようにしなければ無駄であり、当然私は使わない分の電気代を払わない(と言いたいところだが、無駄も単価に上乗せされているだろう)。 ただ、1秒後にどれくらいの電気を誰が使うかなどわからないので、需要を統計的に捉えながら、異常にならない程度の許容範囲を決め、多少の無駄には目をつぶって(電力会社が損しない程度に)、需給バランスをモニターしているということであろう。 

 「観測史上?番目の」、「未曽有の」、「かつてない」、「何十年ぶりの」、様々な言葉を頭に付られる地球温暖化の影響としての異常気象! ここまで頻繁になってくると、異常気象の枕詞化してきたと言ってもよいかもしれない。 「枕詞」あれである。 百人一首に出てくる「ひさかたの光のどけき…」の「ひさかたの」は光の前につく意味のない言葉。 当時、受験勉強用にはそう理解していたが、和歌の語呂合わせとその印象という意味では意味があるものだと、最近俳句を勉強し始めてちょっとだけ理解できて来た自己満足感に満足している。 異常気象にもどるが、今年ほどそれを感じることはない。 関東甲信では6月中の梅雨明け! 梅雨のない北海道まで引き上げられた梅雨前線! せっかくチャレンジしてきた掲載用の一句も、作って数日後気象庁の梅雨明け宣言に。 掲載するのはもう少し吟味してからと思っていたが、どんどん季節外れになる。

 かつてない空梅雨 草も萎れけり
(昔から梅雨の晴れ間はあったが、真夏日にはならなかったような気がする。 空梅雨とは言え、ふさわしくない真夏日で、雑草でさえ水分不足なのだろう。)

 案の定、今年も電力事情はひっ迫している。 ”リケ男”らしく搾り出してみる。 フレミングの法則というのがあった。 右手と左手があり、「親指を上に立て、人差し指で前を指し、中指で90度横を指す」。 テストの度にあちこちで鉛筆が机から転がり落ちる現象が見られたが、今なら指がツッてできないと思われるあの法則。 磁場の向きと電流の向きと力の向きを表す。 搾り出せるのはここまでで、肝心のどちらの手のどの指が何の向きだったかは、搾り出そうとしても出ないようである。 ただ、永久磁石N・S極を円形に配置し軸にエナメル線を巻き付けた羽状の板を付けて電流を流すと、軸が回るという仕組みのモーター。 電気を流すと回転力が得られる。 この逆の、永久磁石を円形に配置し軸に回転力をかけると、電気が流れるというのが発電。 驚くのは、今も基本的にはこの原理らしい。 回転力は、水の流れ、風の流れ、蒸気の勢いなどで羽根を回し軸に伝えるわけである。 とすると、足の力の自転車の発電システムも同じということになる。 何となく古い技術で非効率なような気が…。 太陽光発電だけは別の効果を利用していて、性質の違う二つの半導体を貼り合わせ、光を当てると片方に電子が発生しプラス側に流れることで電気の流れを起こす「光電効果」。 何となく新しい技術で高効率なような気が…。 何となく劣化して長持ちしないような気が…。

 古いデータであるが数年前の日本の発電状況は、一度動かすと止められないもの(原子力(全体の約6%))、条件付きでしか発電しないもの(新エネルギー(5%…太陽光、風力、など))、ある程度制御可能なもの(火力(81%)、水力(8%))など様々。 絶対使う量を原子力、それ以外はなるべく条件付き発電、電力量調整役が火力・水力ということだろうが、福島原発事故以降の原子力発電所安全確認でバランスは壊れている。 人間が自分でコントロールできない原子力と、これもコントロールできない地球温暖化を引き起こす二酸化炭素を発生させる発電を除くと、新エネルギーと水力で全体の13%のみということである。 すべては、生活への影響と建設コストなど費用対効果の判断なのだろう。 無責任に言えば、島国、火山大国、地震大国であるニッポンが、その莫大な海の力、風の力、火山地震の力、それにどこにでも降り注ぐ太陽光を、省コストで電気エネルギーに変え、高効率に蓄電するシステムを作れば…。 小さな島国らしく縦横無尽な送電と変電を実現できれば…。 ちなみに、一般家庭の電力使用量の年間平均は4.3kWhに対して、普通の一軒家の屋根程度の太陽光パネルは年間で5kWhは発電可能な様である。 夜や日照問題をカバー出来れば一般家庭は自給自足可能ということか? 国営にほぼ近い電力会社に任せっきりであった発電、送電、変電、それに蓄電も含めて、世界有数の先進国のはずの日本が、何かパッとしない。 かつてのモノづくり大国ニッポン! その神話は、お金をかけての革新的技術だけではなかったはずである。 国民性としての勤勉さ、生真面目さ、几帳面さ(すべて頭文字はキ)がある。 良い意味での㋖がモノづくり大国ニッポンを支えてきたのだと思っている。 お金で買えるものはどの国でも持つことができるが、この国の国民性㋖はどの国でもできるものではない。 私の思うモノづくり大国ニッポンの復活! 他の国ではできない電力需給システムを…。 この国にしかできない方法で…


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コメント

  1. 匿名7/12/2022

    最近、電気代に、自然エネルギーに対する賦課金があります。我が家の場合は、燃料サーチャージを含めたものに15%をかけたものが上乗せになっています。屋根の痛み懸念、パネル寿命と価格を考慮し、太陽光発電を設置しなかったのですが、あっちこっちの山間部に広がる黒いパネルたちの費用負担をしているようですね。電気も水の流れとよく似ていて、高いとこから低いところへ流れます。途中で大量の水が流れ込むと、上流では流れが悪くなります。送電網もこうなっているので、大きすぎる変動するエネルギーを飲みこもうとすると、今までの使用による変動に加え、天候状況での変動も要因に加えた制御が必要になり、火力発電所のキャパを大きくしないと対応できなくなっている・・なんてことTVで言いませんが。自然エネルギーは、生産する近所での消費促進することが、この問題を解決する方向に向かわせるのでしょうが、メガソーラーに補助金ばらまいたんで、今から間に合うかどうか・・・パネル、パワコン、蓄電池セットで、5kwのエアコンを夏冬昼夜駆動でき、100万で設置でき、システム寿命30年になったら、3台分の駐車スペースの屋根として設置し、快適な老人宅のベースエネルギーとして採用しようと思います。

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