
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」という長いタイトルの本がある。 岩崎夏海さんの作品である。 私の愛読書である。 20冊以上は購入しただろうか? 管理職時代に、私が勝手に将来を期待した若手に、夏休みやお正月休みの長期休暇の時に「宿題!」と言ってプレゼントした。 後で感想をもらったのはその20数人の中のほんの数人だったが、私は無駄だとは思っていない。 私がこの本と出会ったのは、ドラッガーの名前であった。 実は外資系の会社勤務の頃、中間管理職の講習として、一週間カンズメの講習を年四回に分けて受講する機会をいただき、大変ためになった記憶があった。 1990年代のことである。 米国の多くのベンチャー企業の間では、ドラッガーの「マネジメント」を企業経営の仕組みに取り入れていたように思う。 米国の有名私立大学のビジネススクールの教材だったとかで、それを盛り込んだ中間管理職講習であり、随分経ってから復習の意味で簡単にまとまった本はないかと探していたが、当時のような解りやすい解説本がなく…、その時見つけたのがこの本であった。 内容は題名のとおりであるが、本の中で女子マネージャーが使う手法が、自分たちが講習を受けた後の会社で試行錯誤しながら実行していたことに近かったためか、異常に共感した。 共感して涙を流した! まずかったのは、本の表紙が少女漫画っぽく、それを読んでいる中年のおじさんが、通勤途中の電車の中で涙を流している光景。 のめり込んで集中した後我に返ったが、周りの視線がまずかった。

仕事の経験を積むと管理職になれるという風潮はいまでも残っているが、その本では、本来は誰でもなれるのではなく、管理職になるために必要な能力がある、と言っている。 それが、「真摯」であること。 講習中、英語でなんと言われたか覚えていないが、本の中で「真摯」と表現されていて納得した。 辞書で調べるといろんな言葉が出てくる。 真面目、ひたむき、嘘のない、誠実、熱心、一生懸命などなど。 要するに、人に信用していただくための要素のようである。 わたし的な表現でいうと、自分の中の悪い脳みそと良い脳みその葛藤の結果、良い脳みそを選択する自分の過程と判断、のように思う。 面白いのは、仕事の経験とか、頭の良さとか、ではなく、基本的なところに真摯さがなければ、管理職には向かないと言っているのである。 ゴルファーは誰でも経験があると思うが、ボールが藪の中に飛んでいった時に、誰も見ていないとボールを打ちやすいところに置きたくなる気持ち! 人の内面での葛藤そのものであり、周りの人には一瞬では判断ができず、継続的な関係の中で徐々に明らかになるもののようである。 大事なことは自己評価だろうが、評価次第では本人はできていると思っている人も、周りの人からはそう思われないという例…不幸な勘違いも起こりうるだろう。 仮に、人間の”内面的評価”と呼ぶことにする。
欧米では、管理職つまりは人の上に立つ人、リーダーシップを発揮する立場の人には、真摯さが必要であるということを、学問として研究し(たぶんもっと前に宗教の一部として教わりながら幼少期を過ごす)、学んだ人たちがリーダーシップを発揮するのだろう。 日本では(特に我々年代が若い時は)、すでに無宗教的な社会になっており、学校で学ぶとすれば…、おそらく”道徳”という教科、しかもその時間は、しばしば別の催し物で中止になったり、学ぶ側も重要視して取り組んだ記憶がない。 また、戦後はサラリーマンになる教育が主流で、「出る杭は打たれる」雰囲気で育つ。 その意味では、日本人の成長過程において、リーダーシップを育んでいく土壌はなく、これまでの多くの秀でた日本人リーダー達は、宗教や学問を通して育ったのではなく、自らが身につけた人達なのだろう。
リーダーシップというテーマをごく最近痛感したのが、国会議員選挙であった。 選挙というものは面白いものである。 選ばれるのは個人であり、その基準は所属、学歴、経験、ルックスなど、のような”外面的評価”であり、”内面的評価”ではないのである。 その上、投票という最大瞬間風速がどれだけ強いか、要するに、組織の力であり、手を貸してくれた方々とのしがらみが残る。 その階層が深くなればなるほど、しがらみも深くなる。 候補者一人のリーダーシップではなく、その階層の中にある多くの組織の中で、切磋琢磨し、育まれて来たもの、応援した人々を含めた総合的な真摯度が要求されているのでは…。 盆踊りに参加した議員さんがうちわを配って辞職したケース。 私がその場にいたら、うちわを喜んでもらいそうである。 リーダーもその期待を知っているので、危ない橋を渡るのだろうが、真摯でなければならないリーダーに、我々はそんな期待をしてはならぬのである!!! リーダーシップを育てるためには、裾野の我々の”真摯な”考え方や行動が必要なのだと思われる。 江戸時代の庶民は、白川藩出身松平定信の寛政の改革の引き締めによる住み難さに、「白河の 清きに魚も 住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」と歌っ
て、汚職まみれの田沼時代を懐かしんだと言われているが、ドラッガーなら間違いなく「白河」に一票だろう。
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リーダーシップは、発揮されるべきシチュエーションによって、参考となる人物イメージが変わるように感じます。会社の創業期ーホンダ 本田宗一郎さんと藤沢武雄さん スポーツ界でのシステムづくり Jリーグ 川渕三郎さん スポーツにおけるゲーム内でのリーダーシップ スラムダンク、赤木キャプテン、と桜木花道、流川楓の対比、 遠い昔の話 山本五十六 共通点は、一つのことに対して真摯であり、追及することに対して公平、冷静であること。 組織内でどうであったかはわかりませんが、組織外からの視点では、それぞれのリーダーしプを発揮し、結果成就や、人の育成に成功したんだろうと思います。 また、マフィアにおいては、親分は ちび、デブ、はげ、No2は、ゴルゴサーテイーンみたいな切れ者・・・となにかで読んだような気がします。
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